ドルコスト平均法を用いたスワップ狙いのFX長期投資

投資においてはドルコスト平均法を用いた積立運用を行う場合が多く、FXにおいてもこの方法が用いられています。

ネット上でもスワップ狙いの長期運用などしている方が多く見られますが、以前はそれ以上に多くの方が実践している方法でもあります。

 

スワップとは通貨ごとの金利の差によって生まれるもので、普通預金で言う利息のようなものです。

取引する通貨ペアによって、普通預金の利息など比較にならないスワップが得られるので人気を集めていました。

ドルコスト平均法とは

毎月または毎週、毎日など決まった期間に決まった金額分を購入します。

1万ドルずつなど量ではなく、1万円ずつなど決まった金額での購入です。なのでその日の価格が安ければたくさん買えるし、高ければ買う量は少なくなります

すると損益が平均化されるので安定した収益を得たい場合によく用いられます。

そのため短期でハイリターンを得たい人などには向きません。

 

ドルコスト平均法の例

この方法は、毎回一定量買い付けた場合に比べて価格変動の影響を抑え、平均価格を低くできます。

例えば平均単価100円の金融商品を毎月1万円分購入した場合と毎月100口購入した場合を比較すると

価格毎月1万円毎月100口
1ヶ月目100円100口100口
2ヶ月目90円111口100口
3ヶ月目110円91口100口
4ヶ月目70円142口100口
5ヶ月目130円77口100口
521口500口

毎月1万円の場合、49,950円で521口購入できました。
毎月100口の場合、50,000円で500口購入できました。

 

ドルコスト平均法のメリット・デメリット

このように毎月同じ金額で買える口数を購入した方が、決まった口数を購入していく場合に比べて同じ金額でも多く購入出来るということになります。

この方法を利用して購入のタイミングや金額などのルールを決めておけば感情的なトレードをすることもなく、チャートとにらめっこする必要もなくなるので忙しい人にとっても非常に便利です。

 

ただし、上げ下げを繰り返す値動きで形成される相場においては効果を発揮しますが、一方的に上昇または下降する場合には不利になります。

一方的に上がっていく相場であれば最初にまとめて投資した方が儲かりますし、下がっていく相場であればどんどん含み損を抱えてしまいます。

こうしたメリット・デメリットが存在することを充分理解する必要があります。

 

外貨預金よりFXを選ぶ理由とは

手数料の違い

外貨預金とFXの1ドルあたりの手数料を比べてみましょう。

大手銀行ネット銀行FX
手数料2円1~0.1円0.003円

つまり1万ドル分のお金を預けた場合、大手銀行では2万円の手数料がかかるのに対して、FXでは30円の手数料で済むという事です。

銀行ほどの高い手数料では、2円以上円安にならないと手数料でマイナスになってしまうという事も起こりえるので気をつけたいところです。

 

預金保護

万が一銀行などの金融機関が破綻しても、普通預金などのお金が1000万円とその利息が保護されます。

しかし、外貨預金は1円たりとも保護の対象になりません。銀行が潰れたら0円!全てパァになってしまいます。

完全信託保全のFX会社を選べば、たとえFX会社が潰れても預けているお金が全額戻ってきます。

 

まとめ

  • 銀行の外貨預金の手数料は高すぎる
  • 手数料はFXが圧倒的に安い。(銀行の約1/1000)
  • 銀行が潰れたら外貨は戻ってこない。
  • FX会社が潰れても全額が戻ってくる。

これらを考えると、銀行の外貨預金は使うべきではないと結論付けられます。

 

積立投資計画

FX会社の選定

FXの取引は10,000通貨単位または1,000通貨単位で行うFX会社が主流です。例えばドル円でレバレッジ1倍の場合、1回の取引で最低でも10万円~100万円のお金が必要となります。

例えばドル円の場合、1通貨は1ドルとなります。なので1,000通貨単位は1,000ドル単位の取引、10,000通貨単位は10,000ドル単位の取引となります。

しかし毎月10万円ものお金を積立でやっていける人は多くないため、ほとんどの人は少額でも取引可能な業者を選ばなければなりません。

 

SBIFXトレードであれば1通貨単位で取引可能です。

1通貨とは1ドル、1ユーロ、1ポンドなどを言います。ドルなら現在110円前後で取引出来ますね。

そのため「投資に大金を使うのはちょっと…」という人もお試し感覚で少額の積立てを行うことができます。

SBIFXトレードはドル円のスプレッドが0.27銭であるなどコスト面で有利であり、肝心のスワップポイントも高めであることからSBI FXトレードでの取引がオススメです。

 

FXか、積立FXか

SBIFXトレードにはFXの他に「積立FX」というサービスが存在します。

これは通貨、購入頻度、毎回の購入額、レバレッジなどを設定しておけば自動で積立ができるというもので、銀行の外貨預金に比べて手数料などの面で非常に優れ、預金保険の対象にもなっているというものです。

 

例えば、「毎月」「米ドル」を「5,000円分」「レバレッジ1倍」で自動積立などのように設定できます。

こうすることで口座にお金をあらかじめ入金しておくことで決まったタイミングで外貨を購入してくれます。

それでもFXに比べるとコスト高な上、FXでは都度レバレッジの調整などができるので少しの手間を惜しまなければFXが有利になるのです。

例えばドル円のスプレッドはFXなら0.27銭、積立FXなら5銭となります。

手間がかかっても自分で調整したい・コストを少しでも抑えたいという人はFX、手間を省きたい人は積立FXというように使い分けるのが良いでしょう。

 

取引方法

取引方法には1つの通貨、または複数の通貨で普通にドルコスト平均法での取引を行う方法と、通貨ペア同士の相関関係を利用した通貨の組み合わせを用いる方法、同一通貨の業者ごとのスワップポイントの差を利用した異業者間取引などがあります。

 

基本的にスワップで増える金額 < 為替の動きによる損益の変動なので、普通にポジションを持っているだけでは、どんなに高いスワップを得ても為替の変動ですぐにマイナスにもプラスにもなってしまいます。

そのためお互いの通貨ペアが同じ動きをするもの、逆の動きをするもの、関係ない動きをするものを組み合わせることにより為替の動きによる変動を抑制するなどの対策を取る必要があります。

 

相関とは

通貨ペア同士の関係性を示したもの相関と言い、全く同じ動きをするものを1、全く逆の動きをするものを-1、動きに関連性が無いものを0で表します。(相関係数)

相関が-1に近い通貨ペア同士で買いを入れたり、1に近い通貨ペア同士で片方は買い、片方は売りなど様々な対策が取られています。

逆の相関が強いものは片方が下がった時、もう片方が上がる傾向があるので価格の変動による損失を低減することが期待できますが、必ず逆に動くとは限らないし、将来にわたって逆相関であるという保証もありません。

上記の理由で、分散させることを目的に複数の通貨ペアを用いて取引を行うようにします。

 

取引通貨ペアの選定

基本的にスワップ狙いで長期投資を行う場合はスワップ金利が高い通貨ペアで行うものかと思います。

南アフリカランド/円、トルコリラ/円、豪ドル/円、NZドル/円などが人気ですが、資源国通貨は非常に不安定であり過去の価格と比較しても右肩下がりで大きく下降しており昔の水準に戻る可能性が非常に低いように見受けられます。

スワップの高さに釣られて考えなしに高金利通貨に手を出すと、為替の変動で損失を出すことになるので気をつけましょう。

【豪ドル/円・ユーロ/ドル】

最初に候補に上がったのが豪ドル/円なのですが、逆の相関関係にあるユーロ/ドルはマイナススワップのため売りで入らなければなりません。

相関が逆であるため豪ドル/円が下がるとユーロ/ドルが上がります。これではどちらも損が出てしまう危険があります。

【ドル/円・豪ドル/米ドル】

どちらも金利が高いとは言い難い通貨ペアですが、逆の相関という面ではそれなりに適合します。

ドル/円が上がると豪ドル/米ドルが下がるケースが多くなっています。
しかし、再びリーマンショックのような事態が起きるとどちらも下がる事が予想されるので注意が必要となります。

【豪ドル/円・ユーロ/円】

次に豪ドル/円・ユーロ/円なのですが、こちらはお互いに似たような動きをする相関関係にあります。

豪ドル/円が下がればユーロ/円も下がるケースが多いため、豪ドル/円を買い、ユーロ/円を売りにすれば為替差損を低減することが期待出来ます。

さらにユーロ円は売りでスワップが得られます。(最近は売りでマイナスもあり)

豪ドル円とユーロ円の値動きの推移

 

【豪ドル/円・加ドル/円】

次に豪ドル/円・カナダドル/円なのですが、こちらは上記の通貨ペアに比べて相関性がより顕著であるように見えます。

そのため為替差損が低減される期待は大きくなりますが、売りではスワップがマイナスになる点に注意します。

豪ドル円とカナダドル円の値動きの推移

 

【米ドル/円・豪ドル/円】

最近ではアメリカの金利上昇に伴いドル円のスワップポイントが上昇しています。また、世界1位の通貨であるドルの流動性と強さ、安全資産だと言われる円の組み合わせで将来的なリスクを他通貨ペアに比べて抑えられる事が期待できます。

過去の動きを見てもリラやランドのように一方的に下がり続けるようなことはなく決まった範囲の中で行き来しているのでドルコスト平均法で対処できる見込みが大きいと思われます。

スワップだけでなく、インフレ対策としてドルを保有する人も多いので選択肢に入ってくる通貨だと思われます。

しかしどちらもそれなりの相関があり、リーマンショック級の暴落があるとどちらも下落してしまうため、ロスカットされないよう意識して調整を行う必要がある点に注意です。

また、豪ドルは中国の影響を大きく受ける通貨でもある事に注意が必要です。

 

レバレッジ

ドル/円・豪ドル/円の各通貨ペアは3倍程度のレバレッジであれば安全だというのが通説になっています。

  • ドル円の過去最高値は147.63円、最安値は75.54円
  • 豪ドル円の過去最高値は109.49円、最安値は54.96円

 

例えば豪ドル円を5000円分購入する場合

レート購入量レバレッジロスカット
85円177ドル3.0倍59.116円
80円188ドル3.0倍55.629円
70円214ドル3.0倍48.578円

豪ドルの最安値が54.96円であることから、80円以上の時に3倍で購入してしまうと最安値まで落ちたときにはロスカットされてしまいます。

そのため、高値圏では購入しない、レートに応じてレバレッジを小さくするなどの対策が必要になってきます。

 

過去にレバレッジ3倍あれば大丈夫だと言われていたNZドルですが2007年6月に95円ありました。

それがサブプライムローン問題で80円、リーマンショックで45円まで急落、なんと半分以下になってしまいレバレッジ2倍でもロスカットが発生。多くのスワップ狙いのトレーダーが資産を吹き飛ばしてしまいました。

何があってもロスカットだけは避けなければなりませんので余力には注意を払わなければなりません。

 

少額から外貨投資を始めるなら

上のFX会社の選定でも書いたとおり、ドルコスト平均法で外貨の積立投資を始めるならSBIFXトレードが有利です。

  • 1ドルから購入できるので、ドルコスト平均法による少額投資が可能。
  • 積立FXを使えばうっかり購入を忘れて挫折してしまう心配がない。
  • 口座開設するだけで500円プレゼントされるので、お試しで取引が可能。

口座開設は無料で出来るので、まずは触ってみて慣れることから始めましょう!

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