FXの注文方法、どう使い分ければいいの?

FXの注文方法は、ボタンを押すだけで出来るものから価格を指定して自動で行うものなど様々です。

その注文方法と、どんな時に使えるのかを紹介します。

現在の価格で注文したい

その時点の価格で注文を行う場合は、成行注文ストリーミング注文を行います。つまり赤か青のボタンを押した瞬間の価格でポジションを持つわけです。

動きが激しいタイミングでは狙った価格よりも不利な価格(または有利な価格)で約定する場合があります。(滑る)

ストリーミング注文・成行注文

注文ボードには現在のレートが表示されています。「買」「売」どちらかの価格の部分をクリックするとその時点の価格で注文します。

価格が滑ったままでの注文を防ぐため、「スリッページ」を設定することが出来ます。設定した価格幅以上のスリップが発生した場合は約定できません。

成行とストリーミングの違い

成行注文はボタンを押した時点の価格で発注されますが、通信されるわずかな瞬間に価格が動く動く可能性があるスリッページが起きやすいです。

主に値動きが激しい時にはこの傾向が強く現れます。

 

次にストリーミングですが、基本的には成行注文と同じ注文方法です。しかしストリーミングにはどこまでのスベりを許容できるか設定できる機能が備わっています。

設定した値を超えてスベった場合は注文が通らないようになっています。

便利なようですが値動きが激しい時にはなかなか注文が約定されず、チャンスを逃してしまう場合があるので注意が必要です。

 

今より有利な価格を指定したい

現在のレートより有利な注文価格を指定して発注する場合は指値注文を行います。

主に利益確定の注文に使われることが多いです。

注意点は、レートが指定した価格に届かなければ約定しないということです。

今よりも有利な価格で買いたい

例えば現在のレートが101円で、「100円まで下がったら買いたい」という場合は100円で指値注文を出しておきます。

価格が下がり100円に到達した時点で自動で買い注文を行います。

 

指値買い

 

今よりも有利な価格で売りたい

また、現在のレートが100円で、「101円まで上がったら売りたい」という場合は101円で指値注文を出しておきます。

価格が上がり101円に到達した時点で自動で売り注文を行います。

指値売り

 

利益確定を行う場合には、現在保有しているポジションを選択して決済注文の注文方法を「指値」に設定し、利確したい価格を設定します。

注意したい点は、指値で指定した価格に到達しなければ決済は行われないということです。

 

今よりも不利な価格を指定したい

現在のレートより不利な注文価格を指定して発注する場合は逆指値注文を行います。

不利な価格で注文するってどういうこと?と思われるかもしれませんが、主に損切りの注文に使います。

一定以上の損を防ぐために予め終わりの位置を決めておくわけです。そのため、ストップ注文と呼ばれます。

 

例えば相場が上昇すると予想し、101円で買い注文を出したが、もし逆に動いてしまっても損は1円の下落までで抑えたい場合は100円に逆指値注文を出しておきます。

価格が下がり100円に到達した時点で自動で売り注文を行い決済します。

逆指値売り

 

相場が下落すると予想し、100円で売り注文を出したが、もし逆に動いてしまっても損は1円の幅までで抑えたい場合は101円に逆指値注文を出しておきます。

価格が上がり101円に到達した時点で自動で買い注文を行い決済します。

逆指値買い

 

新規注文と決済注文を同時に指定したい

新規注文と決済注文を同時に発注する方法をIFD(イフダン)注文と言います。

新規注文が約定しなければ決済注文も約定されません。

 

例えば現在のレートが101円で、「100円まで下がったら買って102円で利益確定したい」という場合はIFD注文を出しておきます。

指定価格に到達した時点で自動で注文を行います。

IFD注文の説明

 

IFDで買い注文が約定した後、指定した売りポイントまで価格が到達しなければ損失が出る可能性もあるので、その場合手動での決済が必要になります。こまめにチェックしましょう。

IFD注文は指値に届かないと成立しない

 

利確と損切りを同時に発注したい

指値注文と逆指値注文を同時に発注したい場合はOCO注文を行います。先に成立した方が有効となりもう片方は取り消されます。

注文した後は価格が上がれば自動で利確できるし、価格が下がっても自動で損切りができるので、レートが気になって仕方がないという事を防げます。

OCO注文

 

上図では101円で買った後、さらに上がった場合に備えて102円に利確ポイントを(指値)、下がった場合に備えて100円に損切りポイント(逆指値)を設けるためにOCO注文を出すということになります。

予想通り上昇し、102円で利確された場合には100円の損切りポイントは取り消されます。

 

新規注文と利確と損切りを同時に指定

新規注文が約定すると、指値・逆指値の決済注文が発注されるのがIFO注文です。

つまりIFDとOCOを組み合わせた注文方法です。

設定しておけば新規注文→決済(利確・損切り)までが自動で行われるので忙しい方でも有効です。

 

例えば現在101.5円の時にIFO注文を出すとします。

今のレートが101.5円だけど、101円になったら買いたいな。さらに利確のために102円に売り、逆に動いた時の損切りのために100円に売りを設定したい。

でも101円になるまで待っていられないな。と言うような場合に使います。

 

IFO注文

 

これらを使いこなせるようになればFXの取引もぐっと有利になるかもしれません。

今回紹介した以外の取引方法、システムトレードなどを提供しているFX業者もあるので慣れてきたら一考の余地ありです。

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